リヨンお菓子紀行2001

2001年9月1日(土)

毎年夏恒例のフランスお菓子ツアー終了後、フランスに残ってパリに住むパティシエールYちゃんの家にお世話になる予定だったのだが、なかなか電話が通じない。フランスの電話のしくみがいまだにわからなくて、公衆電話からかけるのは一苦労。しかもテレカによっては携帯にかからないものがあるとかで、ますます混乱。仕方がないので、午前中はホテルの部屋で荷物を整理したりして過ごす。同じく延泊するAちゃんはホテルを移動。1時にラファイエットの前で待ち合わせをしたので、私もチェックアウトし、お店を見ながら徒歩でラファイエットに向かう。途中、日本人オーナーの「Ang
éliqu:アンジェリック」でキッシュとペリエのランチ。お菓子屋さんのキッシュということで、かなり期待をしていたのだが、けっこう普通だった。やはりここはレーズンサンドか。Aちゃんと落ち合い、クレジットカードで携帯に電話をする技を教わり、なんとかYちゃんと連絡がとれる。で、ディナーをしようということになり、今度は本屋で立ち読みしたりして、店探し。エスニックにしようとか、アフリカンにしようとか、候補は色々あったのだけど、目当ての店がお休みだったり一杯だったりで思うように予約ができない。結局、前々日ツアーの人達が行ったという中華にすることにし、店までわざわざ行って予約をする(場所しか聞いていなかったので行くしかなかった)。それから新しくなったラファイエット・グルメ館をさっと見て、Aちゃんが調べていたシラク大統領も愛用している「Dominique France」というネクタイ屋さんに行く。ちょうど売り子さんが休みだからと日本人の男性が店に出ていて(本来は製作をしているらしい)、色々と教えてもらうことができて、とてもラッキー。日本では三越などが扱う高級品。“ネクタイの値段でスーツが買える”とも言われているらしい。でもフランスでは若い人向けに400FF位のカジュアルなものも出している。値段別にパターン違い、色違いと様々なバリエーションがある。2人してさんざん迷ってかなり長居をしてしまった。その後近くのカルティエに入ろうとしたら、そこは高級宝石を扱っている店だったらしいのだが、お客さんが順番待ちをしていたので、そそくさと出る。

中華屋さん「UNG.SUY.LYLY」でやっとYちゃんと再会。なんとこの日はYちゃんの誕生日だったのだ。ということでお友達も登場。お味の方はう〜ん。普通の中華でした。それからタクシーでホテルに戻り、そのままYちゃんの家へ。

2001年9月2日(日)

メトロを乗り継いでパリ・リヨン駅へ。そして8:00のTGVでリヨンへ向かう。運賃は片道324FF。コーヒー(14FF)を買って列車に乗り込む。リヨン到着は10:06。リヨンにはペラーシュPerracheとパール・デューPart Dieuの2つの駅がある。町中にあるのはペラーシュ。TGVは両方に止まる。私達はまずマルシェに行きたかったので、手前のパール・デューで降りる。駅で有料トイレ(4FF)に行き、ロッカーに荷物を預けて、歩いてマルシェへ向かう。このマルシェは屋内で、3列になってお店が並んでいる。レストランや立ち食いスタンドもあり、軽くワインを飲みながら、カキかなんかをつまんでいる人もいる。私達のお目当ては、かのポール・ボキューズ絶賛のフロマジュリー「Renée Richard:ルネ・リシャール」のスペシャリテのサン・マルセラン。「今日食べるんです」といって食べごろものを選んでもらう。16FF。それと小さなパンも買う。リヨン名物のロゼットというソーセージは「すごい薄切りで」と言って買おうとしたら、意図するところが分かったらしく、ただで味見させてくれた。この日はホテルに泊まるので、たくさん買っても食べられないのだ。リヨン名物ブレスの鶏、お惣菜のクネルと見て、お菓子屋さんで地方菓子をチェック。クッサン、赤いプラリネのタルトなどが並んでいる。ひとわまりしてマルシェを出て、すぐのベンチで先程購入したパンとチーズを試食。チーズはとろけるようになめらかで、牛乳がつまっている感じ。もともと好きなチーズだが、真剣においしい。残しておいてもじゃまになるので、2分の1を一気食い。ああ・・ワインが欲しい。

それからさらに歩いて、「Bernachon:ベルナション」へ。ここのカフェでお茶を飲みながらケーキを食べる予定が、カフェはお休み。仕方ないのでケーキとチョコレートを買って、またもや近くのベンチで試食。

  • 250gのチョコレート詰め合わせ 125FF
  • パレ・ドール 3個入り 26FF
  • ミニプラリネタルト 6FF
  • ミニシュクセ 6FF
  • ブリオッシュ・フリュイ 11FF
 

そこからメトロの駅を探し、地下鉄で町の中心ベルクール広場へ。メトロは8.5FF。広場に面したカフェでビール(18FF)を飲んで休憩。それから旧市街Vieux Lyonへ。12世紀に建てられたサン・ジャン大司教教会で、14世紀の天文時計の写真を撮り、くねくねした細い道を歩きながら、お土産物屋を覗いたり、絵葉書を買ったりする。リヨンは都会だからか、観光地価格なのか、たまたま入ったお店が悪かったのか、絵葉書1枚6FFもする(他の都市では2〜3FFが相場)。そして時間があったので、ふらふらと歩いてフルビエールの丘を登る。散歩がてらのつもりが、行けども行けども階段が続く。最後はひーひー言いながら、1896年に建てられた真っ白な教会ノートルダム・ド・フルヴィエール寺院に到着。帰りはさすがにメトロに乗る。

リヨン駅で荷物をとり、トイレに行って、ローカル鉄道に乗り、ロワンヌRoanneという駅へ。パール・デュー発16:20、ロワンヌ着17:34。片道79FF。今日の宿泊はかの3ツ星レストラン「Troisgros:トロワグロ」。駅前だと聞いていたのだが、どこにあるのかわからない。駅前のタクシーの運ちゃんに聞いたら、ほんとに目の前だった。看板が見えなかったのだ。憧れのトロワグロ。期待に胸が膨らむ。建物はとてもモダン。部屋はロフトになっている。入るとソファーがあり、テーブルにはプチ・フールが用意されている。洗面所からカウンターがL字型に伸びていて、その内側がちょっとした庭のようになっていて観葉植物が植えられている。バスルームはガラス張り。奥のトイレは鏡張り。2階のベッドへはらせん階段で上がる。上にもトイレがついている。天窓もあってモデルルームのようだ。
 

近くにルレ・デセールの店があるので、フロントで場所を聞いてみたら、電話で確認してくれてもう閉まっているという。ちょっと遅かったようだ。日曜日だったので店はほとんどやっていないといわれたが、とりあえず町中へ歩いていってみる。しかし本当に何もなさそうなので、駅の売店でボトルの水(10FF)とパナシェ(12.8FF)を買い、ホテルに戻る。庭に出ると、厨房がガラス張りで中が丸見え。若い男の子がテキパキと働いている。日本人らしき人もいた。別棟はスイートタイプの部屋なのか、テラスにテーブルと椅子がおかれている。部屋に戻ってシャワーを浴びて、ゆっくり化粧をし、レストランへ。ここはYちゃんのお菓子の先生が、デザートが素晴らしいから是非行ってみたらとすすめられたところ。なのでどうしてもデザートまでいかなければいけない。また、この辺りはシャロレ牛の産地なので、これは食べたい。で、2人ともメインは牛。しかしせっかくなので、このレストランの名物料理のサーモンも試したい。そこで魚は2人で1皿頼む。前菜はそれぞれ。デザートはYちゃんはダブル!さすがに私は1品…。若さには敵わない。

●突き出し2皿
Noix d’huitres chaudes, beurre aux zestes 230FF(温製の小さなカキ)
L’Aubergine en gelée fraîche au citron 190FF(レモンのジュレに浮かべた小ナス)
L’Escalope de saumon à l’oseille 250FF(サーモンのオゼイユ風味)
Pavé au poivre mignonnette 400FF(シャロレ牛ヒレの胡椒風味)
Filet au vin de fleurie et à la moelle 400FF(シャロレ牛のヒレ、骨髄添え)
●Avant dessert(ラズベリーのミルフィーユ仕立て)
Soufflé au citron vert, salade d’agrumes 135FF(ライムのスフレ)
Nage fraîche de cerises et de fraises 135FF(サクランボとイチゴに浮かんだアイスクリーム)
Tourte suave au chocolat 135FF(チョコレートトゥルト)
●プチ・フール
  

  

  

  


Apéritif 130FF

Bourgogne 93 Jayer 310FF

ワインはアンリ・ジャイエなんかをふつうに進められる。シェフが出てきてくれて一緒んに写真を撮ってもらい、メニューにサインをして頂く。そして場所を変えて、サロンでコーヒー(30FF)を飲む。すでに12時近い。こんなにゆっくりできてうれしい。宿泊していて本当によかった。しかしお腹が一杯。かなり苦しい。お肉も半分づつにすればよかった。

2001年9月3日(月)

翌朝、のんびりと朝食をとる。会計は、1泊1250FF+Tax 5FF。レストラン 2405FF。朝食1人45FF。そして10:23発の電車でリヨン・ペラーシュ駅へ。リヨン着は11:39。そのままタクシーで「Paul Bocuse:ポール・ボキューズ」へ。110FF。川沿いの道をしばらく走っていくと、ひときわ目立つ建物が目に飛び込んでくる。写真で何度も見ている赤と緑のカラフルな建物。ミーハーといわれようが、お上りさんといわれようが、やはり1度は訪れたい。店の中もカラフル。店内は意外にすいている。お客さんは日本人女性2人組、日本人男性2人組。あとからシェフの知り合いらしいラフな格好の家族連れ。シャンパーニュを飲みながら(私だけ…75FF)メニュー選び。オーダーは、前菜にYちゃんが前回来たときに食べておいしかったというフォアグラとトリュフのスープをシェア。メインは2人でブレスの鶏。鶏は1匹丸ごとを2人で食べる。最初にももを食べ、お皿を替えて胸を食べる。ワインはポール・ボキューズブランドのボージョレがずらりとあるなか、サン・タムールを。デザートは、私はチーズ、Yちゃんはお菓子系。どちらもワゴンで運ばれてくる。チーズはさすがに充実。もちろんサン・マルセランもある。一方ケーキの方は繊細というよりもボリューム。ベルナションで見たケーキもいくつか。レストランショップもあって、食器やらネクタイやらビデオやらを売っている。ここのウエイター、デジカメがかなり気に入ったらしく、何かと写真を撮ってくれたがる。当然自分も写せという。そしてやはりというか、ラッキーにもというか、ボキューズ氏が登場し、当然のように一緒に写真を撮ってくれる。2人で1845FF。メニューをもらって、外でも記念撮影をする。

Fois gras poêlé aux pêches 220FF(フォアグラのポワレ、桃添え)
Soupe aux truffes noires V.G.E  340FF(黒トリュフのスープ)
Volaille de Bresse rôtie à la broche 690FF(ブレスの鶏のロティ)
Plateau de Fromages “Mère Richard” 120FF(チーズ盛り合わせ)
Délice & Gourmandises 120FF(デザート盛り合わせ)
  

  

  
Saint Amourt Paul Bocuse 1999 200FF

タクシーを呼んでもらってリヨンへ戻る。オペラ座の近くで降りて、めちゃくちゃおいしいとガイドブックにのっていた「Fournil Opéra」というパン屋を探す。Moissonというハードタイプのパン11.5FFを買う。それから軽くお菓子屋さんめぐり。20以上の支店を持つ老舗コンフィズリー「Voisin:ヴォワザン」には、リヨン名物クッサンやココンのバリエーションがいろいろ。4つ入り15FFを購入。お菓子、惣菜、サロン・ド・テのある「Pignol:ピニョル」では、Tarte Ecossaise(レモン味。フランジパーヌ)15FFとSouffle Fruits Rouges(赤いフルーツのムース)17FFを購入。ここにビューニュがあるとものの本に書いてあったのだが、やはりカーニヴァルの時期にしかないらしい。そして駅に向かうメインストリートで、本屋に寄ったり、アクセサリー屋を覗いたりして駅へ。時間があったので、構内の売店でリヨン料理の本を探す。49FFで発見。郷土料理の本などは、町中の本屋よりもこういった駅の売店などにおいていることが多いようだ。そして19:00発のTGVでパリへ。21:01着。メトロで家へ。