食い倒れの旅(香港編

2000年11月3日(金)

成田発10:55、香港着15:10のCX501便にて、香港、フランスを一度に楽しもうという、女2人の食べ歩きの旅が始まる。連休の初日だったが渋滞もなく、空港には待ち合わせの8:55に余裕で到着。今回一緒に旅する飲み仲間のKさんを待つ。HISのカウンターで引換券を渡して航空券をもらい、チェックイン。ついでにキャセイパシフィックのマイレージカードも作る。チケットは81、000円。成田空港使用料2040円と、香港・パリ入出国税3900円が加算され、合計86、940円也。空港でAちゃんにならってJCBプラザに寄って地図を入手。香港はこれが唯一の頼り。なんといっても私が持っていたのは95年のHanakoの切り抜きのみという、情けない状態だったのだ。そうしたらウエットティッシュもくれた。それから予備のデジカメ用電池と「旅のフランス語」の本を買い、いざ出発。飛行機は満席。ま、香港なんてすぐだから…。機内でいつものくせでスパークリングワインを頼んだら、えらく時間がかかった。多分誰かのカートで開けたのを探していたのだろう。おそらくはフランスのどこかの地方のクレマンをもらって、つまみのおせんべいを食べて、機内食を待つ(実はお腹がすいている)。チョイスしたのはチキンの中華風炒め、だが味がかなり薄い。口直しにビールをもらって、さっさと歯磨きして少し寝る。相変わらず機内映画は見られない。

予定通り香港に到着。返還後初めて、新空港も初めて、どうも勝手が違っている。両替をして外に出ると、そのまま新空港ご自慢のエアポート・エクスプレスにつながっている。$80で九龍駅からホテルへの巡回バスもついている。なかなか快適。そして速い。ホテルはKさんのつてでとってもらった日航香港。バスを降りたらようやく香港のにおいがしてきた。部屋は12階。フルーツのサービスがあった。しばらく使っていなかったような部屋だが悪くない。その日の夕食の相手を求めて、以前同じ職場にいて、香港駐在を経て、今や香港で独立されているK田さんにしばらくぶりに電話。どうやらご健在のよう。ちょうど外出中だったので、部屋でゆっくりして、再びかけたらスタッフが携帯の番号を教えてくれた。そうか、今時の人は携帯持っているんだ…。まだ仕事中だったので、向かいのDFSで時間潰しをし、先方の仕事仲間4人と夕食をご一緒させてもらう。中には知った顔も。いやあ、こんな所で出会うとは。半島中心の「徳興(タック・ヒン)火鍋海鮮酒家」に行く。火鍋は寄せ鍋というかしゃぶしゃぶというか、テーブルの真ん中に置かれた鍋にスープが入っていて、これに注文した具を自分達で入れて楽しむもの。スープも何種類かあるらしい。下味のついた牛肉、ぷりぷりの海老、ワンタン、肉団子、ほうれん草、豆苗、生でも食べられるミル貝、コラーゲンの固まりのような魚のくちばしなど。締めは麺。牛肉はけっこういける。そして恐る恐る生で食べたミル貝は絶品。野菜もたっぷりとれて、おいしくてヘルシー。大人数ならではですね。ビールも旨いし、燗をした紹興酒も旨い。しかも、元会社のおごり。ラッキー!と、出足は快調。近くのセプンイレブンに寄って、水やらビールうあらつまみやらを買って部屋に戻る。体調の悪いKさんにお風呂を先に入るよう譲ったら、そのまま寝てしまった。


2000年11月4日(土)

朝8:00、前日お願いしておいた出張者のTさんに、おかゆを食べに連れていってもらう。ローカルしかいないようなファミレスみたいな店。朝はおかゆと洋食を出していて、こちらの若者はハムエッグとトーストがお好みのよう。漢字メニューに四苦八苦しておかゆを選び、おはちゃんにすすめられるがまま焼きそばも頼む。私はおばちゃんがすすめるチキンのおかゆにしたら、しばらくたってからないという。あるものすすめてよ。そして牛肉とピータン入りにする。牛肉がやけにたくさん入っていた。やはりおいしい。体にやさしいし。こういうおかゆって、日本で食べられないよね。しかも安い。笑えるのは中国茶を頼んだつもりが、紅茶が出てきたこと。Tさんがご馳走してくれた。3人で1000円ちょっとだったらしい。デザートにこの店のエッグタルト($4)を購入。生地はパイタイプ(私の好みはタルト生地)、甘さはかなり控えめ、やや固めのぷるんぷるん、ココナッツの香り。Tさんに尖沙咀への歩き方を教えてもらって別れる。スーパーに寄って、廣生堂のハンドクリーム(前日KさんがDFSでシャンプーを買っていて、使わせてもらったらなかなか良かった。$15.5)を購入。部屋に戻って一休みして、尖沙咀へ。途中の洋服屋「IN&OUT」で足を止める。あまりの安さに思わず買ってしまう。ノースリープのインナー$39.9(600円!)、半袖の白のニット$99.9、ウールのマフラー$49.9。今思えばかなりの掘り出し物。他店はさほど安くない。もちろんブランド物は高い。例えばフランスで15000円位のヴィトンのポシェットが、25000円位する。化粧品は30%オフだと、トントンという感じ。それから靴屋を冷やかして、さんざん履いてみて買わなかったら、むっとされる。仕方ないでしょ、足に合わないのだから。形はかわいいのだけど、皮があまり良くないのだな。大して安くないし。外反母趾の私は、靴選びが大変。そして、昼過ぎにJCBプラザへ到着。ホテルの地下にあった足裏マッサージ屋がディスカウントになるというので、わざわざやってきたのだ。45分マッサージ$350が$280。お茶を出してくれて、トイレを貸してくれて、ガイドブックは読み放題、飲食店のメニューも置いてある。おまけに冷え冷え君をくれ、予約をしたら小さなノートもくれた。ちょっと得した気分。

昼はKさんが知っていたワゴン式飲茶の店へ。スター・ハウスにある「翠園(ジェード・ガーデン)酒家」。2時頃行ったのに、地元民で混雑している。番号札をもらって待合所で待つ。英語で呼んでくれるように頼んだのだが、それでも自分の番号は聞き取れなかった。なんとか席について、ワゴンのおばちゃんと手振り身振りのやりとり。牛肉のスペアリブの煮込み、海老餃子、湯葉巻煮込み、春巻、フカヒレ入りワンタンスープ、そしてスペシャルのあわびののった焼売などを頼む。Kさんはビールなんか飲んでいるが、ここはプーアール茶でしょう。湯葉はこってり味がしみていて美味。牛肉も独特の味。が、あわびはゴムのようで味がしない。突き出しの炒ったピーナツと小魚が意外にいける。2人なので、種類が食べられないのが残念。1人$110。


それからメトロで銅鑼湾へ。$11。タイムズスクエアにて買い物。といっても5時に足裏マッサージを予約しているのであまり時間がない。それにおしゃれめな店は、結構な値段。昔は安いと思っていた「Jessica」なんて、日本のセールで買った方が安いくらい。それでも旅行中に着られるかと思って、「Veeko」という店でウールのツインのニットを購入。$453。大急ぎでメトロで尖沙咀に戻り、「ABC Health Foot Centre」へ。私は30分の足裏マッサージに、15分の肩マッサージをしてもらう。肩、首、頭が悪いと言われた。頭はパソコンを使っているせいだとか。押されたら肝臓も痛かった。ソフトなタッチで心地よい。肩もなかなかつぼを心得ていて、おじさん、もっと!という感じ。でも、今じゃあ日本の方が安いかもね。一旦部屋に戻るが、まだまだお腹は空かないし、遠出する気にもなれなかったので、夕食は近くで済ませることにして、そのあとペニンシュラのバーにでも行こうと、わざわざ着替えてホテルを出る。尖沙咀まで歩いて、昼間見かけた「Episode」へ。ここでもめぼしい物は見つからなかった。そして2人とも疲れてしまったので、ペニンシュラはあきらめ、帰る途中の潮州料理の店「佳寧娜(キャリアナ)潮州菜」へ。ここは香港に駐在していたワイン通のおじさまお薦めの店。なんと店にワインセラーがある。そういうことなのか。日本語のメニューがあるのはありがたいが、なにせ2人。メニュー選びは至難の業。おまけに好みがかなり違う。結局、鶏の蒸し物(卵白をクレープ状にして鶏を包んだもの)、海老団子のスープ、ほうれん草炒め、チャーハンを頼む。チャーハンは潮州炒飯と書いてあるから期待していたら、普通のハムチャーハンだった。鶏はあっさりし過ぎであまり口に合わないし、スープもチャーハンも量が多くて結果かなり残した。上海蟹までとても手が回らなかった。やはり中華は2人ではきびしい。部屋に戻って、やけビールを飲む。


2000年11月5日(日)

ランチはハッピーバレーの「誉満坊」と決めていたので、11時位にはホテルを出発したい。従って、朝は抜き。ホテルで荷造りなどをしてのんびりしていた。そして、タクシー($63)で誉満坊へ。Hanakoにも載るおしゃれな飲茶専門店だ。12時前だというのにすでに満席で、かなり待たされた。近くに住む駐在員一家とおぼしき日本人もいる。席に着いてからも時間がかかる。Hanakoお薦め金箔鮮蝦魚翅餃(海老とフカヒレの金箔のせ餃子)という、2つで$60の貴族点心と名付けられた超豪華版から、これまた豪華な伊勢海老の入った海老餃子、絶品だった野菜の湯葉巻、あわび、帆立入り五目ちまき、フカヒレ入り小龍包(Kさんの言う通り、いまいちだった)。そしてとどめに、揚げといった方が正確な焼き餃子、ビールに合いそう。全て7つの漢字で表されたメニューのあちこちに、フカヒレ、あわびの文字が散らばっていて、要は創作というか、高級点心。60年代の上海をイメージしているという店内は清潔で、写真付き日本語メニューもあり、安心して食べられる。蒸し物はやや蒸し過ぎのきらいがあるが、全体的に満足度高し。竹筒で蒸すご飯もおいしそう。これで、甘くない練乳をかけて食べるマンゴープリンの口溶けがもう一息だったら、完璧。1人$175。

それからタクシーで中環へ。$30.4。「上海灘」をふらっと覗いて、ランドマークを一回り。一度靴屋で待ち合わせるが、ここから別行動。私は「NINE WEST」で靴を買い、JCBの割引があるのを忘れてVISAを使ったら、これでもよかったらしく、向こうがしっかり1割引いてくれた。それからトイレを探してさまようが、警備のおじさんが教えてくれたランドマークの地下のトイレはフィリピーナで大行列。とても待つ気になれなくて、エルメスのある隣のビルに行ってみるが、ここは鍵がかかっている。どうりであそこが混んでいる訳だ。仕方ないので、4時に予約をしているペニンシュラホテルにあるクラランスのエステに、早めに向かう。メトロで$9。ペニンシュラのラウンジは空席待ちの行列が出来ていてびっくり。さすがにヴィトンには行列はなかったけど。エステはもう極楽。飛行機で痛んだお肌にやさしい。1時間で$650。どうやら肌に張りがないらしく、クリームの使用ををすすめられる。もちろんパリで購入。そして、ペニンシュラのアーケードで、パリのYちゃんへのおみやげのチョコレート(点心の蒸し器に入っている)を買い、Kさんにつられて入った「George Jensen」でシルバーのぶどうのペンダントを衝動買い。$720。そしてホテルに戻るが、道すがらどうしてもKさんが一押しだという「許留山」のマンゴープリンがあきらめきれなくて、妥協してマンゴージュース($15)をテイクアウト。6時にKさんの知り合いの現地のK社長と待ち合わせ。行きつけらしいシーフード料理の「漁家荘」にて、待望の上海蟹をごちそうになる。その前に大きなシャコを揚げたもの、茹でた海老、蛤、フカヒレスープなどを頂く。さすが社長様!とても豪華。しかもワインは96年のカリュアド・ド・ラフィット。1本じゃちょっと足りなかったけど。まあこの日にパリへ発つのだから、無理してはいけない。上海蟹の方は、味噌は濃厚でおいしいのだけど、身はいまいち食べるところがなくて、本音を言うともう一つ食べたかったような…。でもお腹はいっぱいです。ということでマンゴープリンを食べ、ホテルに戻ってタクシーで九龍駅まで送って頂いて、エアポート・エクスプレスで空港へ。キャセイのカウンターで通路側の席を取ろうと粘ったが1つしかとれず、Kさんが譲ってくれた。余ったコインで$6のお菓子を買い、飛行機に乗り込む。さすがに機内食にはほどんど手をつけず、ひらすら寝る。朝食は点心と焼きそば。