食い倒れの旅(ブルゴーニュ編

2000年11月9日(木)<パリ〜ボーヌ〜ソリュー>

8:00少し前、ホテルをチェックアウトし、荷物を預けてメトロでリヨン駅へ。行き方は前日Yちゃんから聞いていたのでばっちり。最近出来た14番線はきれいで速い。リヨン駅で両替し(1万円→597F、さすがレートは悪い)、8:52発のTGVでディジョン駅へ。席を見つけるのに少々手間取ったが、10:34無事到着。駅のインフォメーションで帰りの時間の変更と、バスのチケットを購入する。私達が持っているのは、パリ・ディジョン往復、2人同じ行程で25%引きのもの(decouberte a deux)、376F。このチケットで帰りのディジョンからモンバールまでを放棄し、ホテルのあるSaulieuソリューからモンバールまでのバスに6F追加で乗れることになった。これで帰りはソリュー11:45発のバスに乗り、12:55にモンバールからパリ行きのTGVに乗り継ぐことになる。一方行きはディジョンからボーヌまでバスで行くことにする。途中シャンベルタン村やニュイ・サン・ジョルジュ村等を通る。これは41.6F。料金はバスの中で払う。ぎりぎりバスに駆け込み、運転手さんにたどたどしくボーヌに着いたら教えてね、と言って、お金を払って顔を上げると、2組いた乗客はいずれも日本人。赤面。その後は現地の方らしき人達が乗り降りしていて、実は地元民の足だったことがわかる。ボーヌまでは約1時間。昼前にボーヌに着く。まず、インフォメーションで情報収集。コルトン、ロマネ・コンティ、クロ・ド・ヴージョ、シャンベルタンの畑をまわって、ワイナリーも1軒訪れるというサファリ・ツアーが3時からあり、これに申し込む。カードで支払い出来る。1人だと195F。2人だと380F。電車もツアーも2人だと安くなるようだ。ちょうど私達で満席になったよう。インフォメーションのおばさんは、手際はよくないが、英語も出来るし、なかなか親切。この日はソリューで泊まると言うと、戻ってきたらタクシーの手配もしてくれると言う。これで安心してお昼とする。知り合いから聞いていたレストランの場所を聞いて行ってみるが、一歩のところで満席になってしまった。普通のビストロなのに、こんな所も予約が必要なんだ。仕方がないので近くのビストロに適当に入る。頼んだのはブルゴーニュ名物キールと卵の赤ワイン煮。卵は1皿に2つだし、季節柄か、きのこも入っていて、以前ディジョンで食べた物よりずっとおいしい。弱った胃にもやさしい。これで84F。

それから「マルシェ・オ・ヴァン」に行きたいところだったが、私が持っていた情報では2:30までクローズとある。それならばとかつてのブルゴーニュ公の邸宅内にあるワイン博物館に行くことにする。ぶどうとワイン造りに関する歴史がわかる展示で、古いワイン差し、ボトルのコレクション、14世紀のワイン造り器具などが展示されている。入館すると日本語のパンフレットを渡された。25F。そして、Kさんはオスピス・ド・ボーヌへ、私は土産物屋へ。なんとかオスピス・ド・ボーヌの屋根の写真だけでもデジカメに収めたいと、ひとまわりしてみたのだけど、無理のよう。そして、マルシェ・オ・ヴァンの前を通りかかると、開いているではないですか。午後は2時からだったようで、とても残念。やはり最新の情報を持っていないとだめなのですね。というかインフォメーションで確認すれば良かったんだ…。気を取りなして「ATHENAEUM」でお買い物。本当はぶどうの柄のついたお皿が欲しかったのだけど、時間もないし、荷物になるしで断念。ブルゴーニュの畑名の入ったネクタイ(210F)、ブルゴーニュ料理の本(34F)、ブルゴーニュ菓子の本(30F)、絵はがき等を購入。3時5分前にインフォメーションに到着。案内役のおじさんに連れられてツアーの定員8人のバスに乗る。ガイドは英語、お客さんの年齢層はやや高め。カップル2組におばさん同士が1組、そして我々。バスはボーヌの街を抜け、コルトンの丘を目指して突っ走る。山道を通って、コート・ド・ニュイを北上し、グランクリュ街道へ。ぬかるみもがんがん進んでいる。だから、サファリなんだ、と納得。途中カシスの畑があり、これは乾燥させてシャネルの香水に使われるとの説明。そして、マルコンソールでは、特級畑の隣なのに1級だからすごくお買い得。自分はこれが一番好きだ、と。そして、ラ・ターシュを通り、ロマネ・コンティの畑の前で停止。写真タイムとなる。今だ口にしたことのないワイン。畑を見る限りではなんの変哲もない。(としか思えない。)これがブランド力なのか。恐るべし。バラの花が植えられていたので、何のためか質問したら、バラの花は弱いので、まず害虫や病気等にやられるので、サインとなると教科書通りの答え。やっぱりそうなんだ。そして、ドイツで発明された方法だとかで、ぶどうの木に雌の蜂のフェロモンのカプセルをつけておくと、雄の蜂はそれで満足して交尾をしなくなり、結果雌は卵を生まず虫よけになると教えてくれる。そんなもんなのかな。畑を見るより飲みたいなあなんて思っている頃時間となり、さらに北上。そしてシャンベルタンでUターン。1軒ドメーヌを訪ねるが不在のようで、帰りは国道をボーヌに戻る。車内から携帯でアポをとり、サヴィニイ・レ・ボーヌのドメーヌを訪れることになる。けっこう行き当たりばったりかも。そして、数年前に両親が亡くなり、姉妹でワインを造り続けているという「Domaine SERRIGNY, Jeean-Pierre & Filles」へ。樹齢85年のアリゴテと、SAVIGNY-LES-BEAUNE, 1er CruLa Dominode(いずれも1998)を試飲させてもらう。白は繊細、赤はこれからといった感じだが、30Fと72Fなら買いでしょう。ということで1本づつ購入。こちらのドメーヌは生産量が少ないので店頭には出していないとか。日本のホテルオークラが仕入れているとか。さらにペリニョンのソムリエの方の写真が張ってある。白は今すぐ、赤は1年後がベスト、3年以内に飲んで欲しいとのこと。そして、ボーヌに戻り、タクシーを呼んでもらって、カフェで少し待って、6時少し前、タクシーへ。来てくれたおじさんはとても陽気。英語があんまり得意でなくてごめんね、なんて言っている。聞けばボーヌのバス会社のオーナーさんだとか。日本製のカーナビをつけているが、情報はお粗末。暗い夜道を120〜30kmでぶっ飛ばす。ソリューまで1時間、700〜750Fと言われていたが、600Fですみほっとする。意外に近かったようだ。

そして、「La Cote d’Or:ラ・コート・ドール」。この旅のヤマ場である。到着してホテルカードに記入して、部屋に案内される。18世紀の宿駅だったという建物は、木の梁が太く歴史を感じる。床は素焼きのタイル。暖炉を囲むサロンもある。上高地帝国ホテルといったところか。Kさんはうかい亭だと言う。ベッドも広いし、バスルームも最新式でゆったりしている。部屋の脇にくるみが山盛り置かれていて、これがまたおいしい。窓の外は中庭。これでスタンダード・ツインルームが1100Fとは。パリが高いのか、地方が安いのか、しばらく滞在していたい位だ。ほどなくノックの音が。驚いて出ていくとシャンパーニュ(Perrier-JouetnのGrand Brut)のサービス。しかもボトル。つまみ(ドライソーセージと揚げたベーコン)つき。思わずどうして?と聞いてしまいました。するとボーイさんサービスなのでという。これが普通なの?と聞くと、そうだという。Kさんはシャワーを浴びているし、ベッドには下着が並べてあるし、自分は下はパジャマだし、で、あわてたが、抜栓してもらい、かろうじてチップを渡すことが出来た。それにしても2人でボトル1本とは参った。これだけで、今晩はいい…。夕食は9時にしてもらう。夕食は1人で頑張りました。Menu Degustation995F。食前酒はいらないと思っていたのに、やっぱり聞かれて頼んでしまったキールロワイヤル(130F)。そしてまた出たドライソーセージと揚げたベーコン。少々芸がないのでは…。突き出しにはサーモンのタルタル。料理は1皿目が帆立のグリル。これは火の入り方がぴったり。2皿目がかえるのフライ、中央に鮮やかなグリーンのパセリソースとにんにくソース。3皿目が鯛のグリル。4皿目がジビエの一種。フォアグラのソテー、トランペット茸のソテー添え。チーズも頂いたのだけど、特にブルゴーニュのブルビだというものは、塩辛くて食べられなかった。デザートはチョコレートのアイスクリーム。やっぱり私の胃にMenuは無理なのかな〜。昼も控えめにして臨んだのだけど。前菜でもう、お腹は一杯。メインなんて味わうどころではない。頼み方を工夫しなければいけないのかも。Kさんの方は前菜にオマールのスープ、メインに真鴨をとる。このスープがまた塩辛くて食べられない。Kさんがそのことを告げると、野菜のポタージュのようなものに換えてくれたのだが、今度はほとんど塩気がなかったらしい。
Chambolle-Musigny, Les Charmes, Domaine Amiot-Servelle1997(770F)

ソムリエ氏は貴婦人のようなワインだといってすすめてくれたが、まあ女性も色々ということか。貴婦人というよりはお嬢ちゃんかな。エチケットを頼んだら、はがれないからボトルごとやると言う。なんてこった。日本製のラベルはがしをボーヌの土産物屋で売ってるのに。もちろん私は持参している。今度プレゼントしようか?そして部屋に戻ってトイレに駆け込む。

2000年11月10日(金)<ソリュー〜パリ>

朝起きてゆっくり風呂につかる。ああ極楽。10時頃サロンに朝食をとりに行く。もう宿泊客は出発しているのだろうか、誰もいない。コーヒーを頼んだら、オレンジジュースまで出てきた。クロワッサンはいらないと行ったのだが、45F取られたので、頼んでも金額は一緒だったのかな。でもKさんの頼んだモーニングのパンというのは、クロワッサン1つ、プチバゲット1つ、フィナンシェ2つ、フルーツケーキ2切れという盛り合わせだったので、頼まなくて良かったかも。ちょっと味見させてもらったし。予想に反して外はかりかり、中はしっとり、甘さ控えめのフィナンシェがおいしかった。でも、朝からこんなにお菓子食べちゃう訳?そしてチェックアウトしようとしたら、ちょうどオーナーのベルナール・ロワゾー氏がいらしたので、一緒に写真を撮ってもらう。そしてホテルの車でバス停まで連れていってもらって、(といってもとても近いのだが)モンバール行きのバスに乗る。ソリューは山のど真ん中にあるのだと思っていたが、隣もホテルで、ガソリンスタンドもあり、実は街道沿いの結構な村だった。バスは牛や羊が草をはむのどかな田園地帯を通って、小1時間で駅に着く。駅前に1軒のホテル以外は何もなく、駅員さんも見当たらず、どうしてTGVが停まるのか謎だが、とにかく電車はちゃんと来て、パリまでちゃんと帰ることが出来た。

パリ、リヨン駅で行列してカルネを買い、ホテルに戻る。やはり少々気分が悪い。Kさんには申し訳ないが1人で動いてもらって、横になる。が、このままでは帰りのタクシー代もないし、Aちゃんに頼まれていたアガタも買いたかったので、しばらくしてメトロに乗って、オペラまで行って両替し、1軒気になっていたワイングッズショップに歩いて行くことにする。その途中、ウインドウに飾ってあったバックがふと目に入り、衝動買い。そこはランセルだった。携帯電話のバックもつけられるようになっていて、これも買ってしまう。650Fと150F。ギャルリー・ヴィヴィエンヌにあるワイングッズ屋「Legrand:ルグラン」には、掘り出し物はなかった。そこの中2階が外の通りに面していて、ワインショップになっていた。けっこう人がいたので(日本人らしき男性も)、安いのかもしれない。それからフォーブル・サントノーレに出て、日本食屋さんやラーメン屋さんに心動かされるものがあったが、ここは我慢して、地下にウォター・バーのあるコレットを覗く。ここに昨年訪ねたメゾン・ド・ブリクールのガレットがあると聞いていたのだが、生憎ジャムしかなかった。それからさらに歩いてマドレーヌまで行き、アガタで買い物をし、メトロでホテルに戻る。しばらく休んで夕食の買い出し。近くのモノプリでミネラルウォーターとサンドイッチとミルクを買って済ませることにした。ミネラルウォーターは、どうみても1.5Lのボトルが3.5Fで、500mlが6F、冷えた500mlは8F、らしいのだけど、どうして小さい方が高いのかしら。邪魔なのに、ついつい大きい方を買ってしまいました。そしてサンドイッチは激マズ…というか味がなかった。思わずおせいべいを食べてしまった。予約していたタクシーの運転手さんに電話し、ホテルを変更したことを伝え、日本に電話し、私の1日は終わった。Kさんはシャンソニエに行っている。

2000年11月11日(土)<パリ>

この日は祝日。第1次世界大戦休戦記念日だった。というのを、昨晩たまたまKさんがレストランで隣り合った日本人から聞いたのでわかった。彼女の話によると、シャンゼリゼに国旗が飾られていてとてもきれいらしい。それは是非見たい!と1人で繰り出す。メトロでジョルジュサンクまで行って、セレモニーの支度が整いつつある凱旋門へ。道の両側には警官が整列し、時々軍服を着た人達を乗せたバスが通る。今はまだ観光客よりも、関係者の方が多いくらい。凱旋門の下にはひときわ大きな国旗が掲げられ、モニターテレビもセットされている。街路樹にも旗が下げられ、これがすんだらきっとクリスマスのイルミネーションに変わるのだろう。そしてラデュレで朝食。カフェクレーム(28F)、クロワッサン(11F)、ベーコンつき目玉焼き(48F)。パリ最後なので、ちょっと豪華版。久々の温かい料理に感激。卵おいしい!ところでパンのお皿にプチパンも乗っていたのだけど、あれは何?卵料理についているのかしら。だったらクロワッサンいらなかったのに…。ま、でもラデュレのクロワッサンがお目当てだったのだから、いいか。そしてメトロでホテルの方に戻りつつ、サンジェルマン通りを歩いていると、祝日だから休みだと思っていたソニア・リキエルが開いている!そういえばKさんが欲しいバックを見つけたけど、明日やってないよねと残念がっていた。もしや店内にいるかも、と思ったらいない。ちょうど日本人の店員さんが出てきてくれて、そのことを話すと、だったらここからホテルに電話したらと言って下さった。部屋に彼女はいて、すぐに来ることになった。せっかくなので私も見ていたら、欲しい物が見つかってしまった。旅行の時に便利そうな黒いポシェット。そうそう今回ポシェットをしていなかったので、バック落としてしまったのよね。と言い訳して購入。650F。時間がなかったので、Kさんの分もまとめて支払って、ちゃっかり免税手続きまでして、ホテルに戻る。そして、大急ぎでチェックアウト。ロビーでタクシーの運転手さんが待っていてくれた。そして30分位で空港へ。ラファイエットで買えなかった化粧品とチーズだけを買って、パリを後にする。実はキャセイ航空なので免税店がとても小さくて、買う物がなかったのだ。今回はこれでは終わらない。香港でトランジットがあるのだ。さすがに香港では買い物する気力はなかったが、私達のフライトはなんと台湾経由だったのだ。香港―台湾はわずか1時間半だか、嵐のように機内食(焼きそば)がでる。そして台湾では45分停まる。日本人のスチュワーデスさんに聞いたら、降りても降りなくてもいいが、台湾はシュウ・ウエムラが世界一安いんですよ、なんて教えてくれる。で、降りてしまった。確かに2500円のアイシャドウが1600円。ブランド物はエルメスのネクタイが11、000円。でも言葉もわからないし、通貨も訳わからないので、すごすごと引き下がる。台湾には初めて降り立ったが、かなり田舎のよう。免税店も1軒閉店したままだし、辺りはほこりっぽい。そして再び飛行機に戻り、また機内食を食べ、成田へ到着。