リッツお菓子研修記

1995年9月9日(土)

8:30 リッツで朝食、23:15 パリ発AF272便にて成田へ、翌日18:00着

前夜、荷造りの途中で寝てしまい、朝方4時頃までがさごそやっていて、疲れている。でも、最後だからとリッツホテルの朝食をリザーブしてもらってあったので、頑張って起きる。初めてホテルの正面から入る。入口はけっこう狭い。レストランは思ったよりすいているが、ここにもやはり日本人の団体が。ジャージを着ているカップルもいて、びっくり。でも久々のんびりした朝食。感動のクロワッサンとも再会。壁に溶け込んでいるトイレとホテルの売店を見学して、ホテルに戻る。チェックアウトし、荷物を預け、メトロでルーブル美術館へ。駅からもうアートしている。切符売り場には行列が出来ているが、何カ所もあるので、案外すんなり入れる。無料の平面図を頼りにしばらく見ていたら、“時間のない人のためのガイド”といものが日本語版も売られているのを知り、購入。3時間で名作を見れるように順序と場所が示されている。が、逆周りをしていたので、わかりにくい。でもどうにか1点を除いて制覇。お昼は館内のカフェでサラダとサンドイッチ。サーモンはなんだか臭かった。絵は感動!というよりも、オリエンテーリングのようで、見た、見た、っという状態。どれも有名な作品なので、驚きというのはなく、本物はこうなのね、と確認した感じ。大きさには驚かされたが。しかし、広い。1フロアーが1つの美術館のよう。名作の目白押しで、これじゃあ感動も薄れてしまう。3時間コースのはずが、予定より大分遅れて、次の目的地に。メトロでサンミッシェルの川沿いの古本市だ。日差しが強く、人出も多かった。探していた絵を買い大満足。絵はがきも何枚か買う。そしてメトロでプランタンへ。乗る方向を間違えてしまい、あわてる。だいぶ慣れたつもりだったのに。デパートの前では、ヘア用品の実演販売。見事にひっかかり、2人でおそろいの髪止めを買うことに。プランタンではとにかくお土産探し。キッチン用品や文房具を中心に見るが、結構高く、ついつい自分で欲しくなって買ってしまう。化粧品も買いまくり。勢いでディオールのスヴェルト(注:やせるローション。当時とても流行っていた)まで買ってしまう。1階の免税店でも買う、買う。免税手続きするだけのつもりだったのに。お土産物コーナーでもエッフェル塔のピン等買う。タクシーでホテルに戻って、増えた荷物を無理矢理押し込んで、空港へ。パナシェ(ビールのレモネード割り)を立て続けに2杯飲み、もうひと頑張り。キルシュとグランマニエを買う。さすがに重い。

<<後日談>>
こんな重たい思いをして買ってきた道具類は、合羽橋でさほど変わらない値段で売られているのを知り、がく然とする。その場しのぎで買ったウールのスカーフは、気に入らない母に無理矢理押しつけた。バニラ棒は一度も日の目を見ないうちに、冷蔵庫の中でカビがはえてしまう。状況はM嬢も同じだったらしい。2、500円で買った絵は、それに合わせて1万円の額をオーダーし、我が家のトイレを飾っている。シャネルのウエストポーチとは、その後のフランスツアーを同行している。食べたものは確実に身になっている(だろうな)。リッツホテルという一流の場に足を踏み入れることが出来たのと、パリに1週間も滞在し、食べ歩いたことは、とても貴重な経験だったと思う。想い出は、ちょっとづつ薄れながら、でも、しっかりとその後の“私”を変えている。