フランス地方菓子紀行(1)東部編

1996年8月29日(木)<パリ>

朝、全員で寒さに震えてチュイルリー公園を横切り、セーヌ川沿いを通って、ノートルダム寺院に。M嬢と2人寒さに耐え切れず、外のカフェでコーヒー(15FF)をすすり、トイレに行く。左岸に渡り、ノートルダムの全景が見える公園を抜けて、「Vieille France:ヴィエイユ・フランス」という昔ながらのケーキ屋さんに。素通りするのも忍びないので、クリームがこんもりのったケーキ(16FF)をとりあえず買ってみる。そして、「Mulot:ミュロ」へ。ホールのタルトやムース系のケーキがウインドーに美しく並んでいる。タルトはどれもフルーツがこぼれんばかりでおいしそう。でも基本は洋梨といちじく。ピスタチオの入ったクリームなので、色もきれい。このタルトは量り売り。手で「この位」と示して切り分けて貰う。10p四方位で12.6FF。奥のパンコーナーでクロワッサン(4.5FF)、プチ・フランスパン(3FF)、フィナンシェ(9.5FF)を購入。食べ比べようとマカロンも3個(14FF)買う。さっき朝食をとったばっかりなのに、もうパンをつまんでいる。通り道にちょうど日本で大ブレイク中の「Herve Chapelier:エルベ・シャプリエ」というバックのお店があったので、皆で入る。

それからバスで16区へ。エッフェル塔の近くのトロカデロ広場でバスを降りると、雨が降りだす。とりあえず、一部の人間はトイレを探し、ある人はエッフェル塔と写真を撮り、パッシー広場へ。目指すは今田美奈子さん御用達の「Coquelin Aine:コクラン・エネ」。昨年も来たのだが、お目当てのピュイ・ダムールPuits d'Amour(愛の泉:16FF)がなかったのだ。今年はあるある。外見はちょっと名前負けだが、お味の方はM嬢いたくお気に召す。その後の情報で、この店がなくなるという!!食べておいて良かった。さもないと一生後悔しただろう。雨はさらにひどくなったので、近くの「Beurre et Cacao:ブール・エ・カカオ」に飛び込む。サラダ、キッシュ等を適当に頼んで、取り分ける。43FF。ここはランゴLingotというチョコレートの延べ棒が有名なので、1切れ13.5FFを買ってみる。ずっしりしたういろうのようなチョコーっというものだった。再びバスで、「Dalloyau:ダロワイヨ」へ。定番のオペラOpera(20FF)を買って、道具屋の「Dehillerin:ドゥイルラン」へ。今回は買うものもなく、軽く流す。そこで、解散になったので、雨の中、近いはずなのに迷いながらレ・アールに行き、マクドナルドでコーヒー(4.8FF)を飲み、持ち込みのケーキをこっそり食べる。一通りウインドウ・ショッピングして、ホテルに戻る。これから最後のイベント、ホテル・リッツのダイニング「Espadon:エスパドン」で食事だ。

着替えてしっかり化粧をし、M嬢とおそろいのバカラのペンダントをし、いざリッツへ。でも、徒歩。昨年1週間通った道だ。個室に案内される。ピンクのテーブルクロスにピンク系の花が活けられている。ローソクもピンク。カーテンも白地にピンクの花模様。見事なコーディネートだ。キール・ロワイヤルで乾杯。

○サーモンと鱈のフリカッセ、グリーンのソース、アスパラがのっている。
○牛肉のパイ包み、ストラスブール風。
○チョコレートのフィヤンティーヌ、アングレーズソース

   

魚は程よく火が入り、色どりの良い皿だ。サーモン以外の魚がうれしい。肉は大きな銀のトレーにのって出てきて、目の前で1人分づつ切り分けてくれる。いんげんのグラタンが添えられる。演出は良いのだが、私はもう少し火が通っていた方がいい。それから、サラダとチーズが出て、デザート。以上で900FF。疲れのせいか気分の悪くなってしまたった方もいたが、私は最後までしっかり食べて、食べ歩きの旅は幕を閉じた。

1996年8月30日(金)

12:00 パリ発 KLM324便にて帰国。ホテル出発が9時だったので、さすがに何もできず、重い荷物を引きずって空港へ。アムステルダムを経由し、成田へ。